2011年、4月。 憲司さん、さち子さんはいよいよ自分たちの農業を始めることに。 ただ、それから十数年、今にたどり着くまでにはさまざまな変遷があった。 独立当初、まだ蜷川地区では空いている畑が見つからず、別の地区に畑を借り、ニンニクやジャガイモ、スナップエンドウを育てていた2人だったが、蜷川地区でハウスを譲ってくれるというおじいちゃんに出会う。 「蜷川に住むがやったら、消防団にも入って、部落の集まりや地域内での役割など、積極的に顔を出した方が良いっていう話を聞いていて、それで自分も『そうだな』と思って、活 ...