―前編はこちらから― サトウキビの収穫は本格的な寒さがやってくる前。糖度が上がる11月中旬から始まる。 収穫作業の折り返し地点まできた12月上旬、3mほどに伸びたサトウキビの畑を訪れると特徴的な刃がついた鎌を手に手際よく収穫をする2人。 空の低い位置から降り注ぐ冬の光が葉の間に差し込み、風でざわざわと揺れる。一瞬、スローな時間が流れた気がした。 「収穫をして、これを釜で炊いていく。釜炊きは、今までは夜中から朝までだったけど今年からはそれを変えて。朝5時頃から始めて昼の2時、3時に終わるように」 ここでは「 ...