波を追ってたどり着いた「幸せすぎる」くらし(前編)
黒潮町大方地域の中心部にある美容室「Free Hair」。ウッドテイストの外観とイルカのロゴマークなど海を思わせる雰囲気がこの場所で爽やかな風を吹かせている。 Free Hairを営むのは、今村さんご家族。 父・勇夫さん(58)と母・なぎささん(58)が27年前に開業し、長女のカレンさん(34)、次女の海里さん(29)が順番に仲間に加わりヘアー、アイラッシュ、ネイルの3つが叶う家族経営の美容院となった。 元々、勇夫さん、なぎささんは2人とも香川県の出身。 結婚後、サーフィンが好きな勇夫さんに連れられ波乗り ...
今日のうみ(2023年5月8日)
この町のうみべが一年で1番賑わう5月。 たくさんの人が来てくれた「Tシャツアート展」だったけど、 GW後半は雨に降られる日が多かった。 GW明けの月曜日、 雨も上がる予報で「もしかしたら・・・」と浜へ出かけるときらきらした朝日にサーファーさん、そして、まだ片付けられないでいてくれたTシャツたち。 とっても美しい景色に出会えました。 今年もありがとう、Tシャツアート展。
美しく穏やかな物語の中で(後編)
―前編はこちらから― 「例えば、私が食べて、旦那さんが食べて、「おいしいな」とか「こんなものにしたいな」っていうものをお店で出して。それが「おいしいね」って思ってもらえたら、なんだか共有ができているような気がして嬉しいですね」 ティグレ、ブールドネージュ、キャラメルアーモンドサブレ。 ミルフィーユ、ショート、カヌレ。 フランス菓子店に並んでいるような美しく、静かなお菓子たちが並ぶ「雨と光」。 でも、卓也さんにも、ゆいさんにもその道での経験はない。 「本当に”好きの延長”っていう。ただただ自分たちの生活の一 ...
美しく穏やかな物語の中で(前編)
「ただコーヒーを飲んで、お菓子を食べるだけじゃなくて、聞く音楽とか、目に入るものとか。この空間全部が『雨と光』。それを大事にしてるかな」 2021年12月。うみべの住宅街にオープンした週末だけ営む珈琲とお菓子の店「雨と光」。 大城卓也さん(39)、ゆいさん(40)夫妻が自宅横の工房で週末に、お菓子やドリンクを提供する空間をオープンしている。 沖縄出身の卓也さん、地元出身のゆいさん。 2人とも植物が好き。 お店で提供している焼き菓子や生菓子、ジュースなどには2人が庭で育てるハーブが使われている。 レモングラ ...
勘と覚悟と(後編)
―前編はこちらから― 「船頭は、右行くか左行くかを決めるだけ」 今シーズンがどんな漁になっていくかなんて、出港していく時には想像もつかない。 「今年はこうしよう」なんて、考えることもない。ただ、舳先をどちらへ向け、進んで行くのか―。 「船のグループみたいなのがあるがやけど、同じグループの中で3億を超える記録を残したのはこれまで3人しかおらん。今年は自分もその1人になることができた。前人未踏の…あ、3人おるがか。前人3踏?はは」 そんな冗談を言いながら、船頭になって以来の目標であった「3億」という数字を過去 ...
勘と覚悟と(前編)
「今回は特別編でやってもらわないかんね。“海上のくらし”言うて。 僕、海辺やなしに海上で暮しようき、海辺のほうはあんまり専門やない。海上のことやったらなんぼでも言えるけど。ははは」 第23佐賀明神丸の漁労長を務める明神洋次さん(40)。 「ははは」と大きな声で笑いながら冗談を言う陽気なキャラクターの漁労長。 洋次さんの祖父・亀次さんは1955年、明神丸として初めてカツオ一本釣り漁に出た明神水産の創業者。 また、父・正一さんは現役時代、水揚げ高の日本一に10回以上輝き「伝説の漁師」と言われた船頭。 洋次さん ...
好きだから、海へ(後編)
ー前編はこちらからー 「21の頃やったかなあ。その、隣の福吉丸の船頭さんがあけみさんの旦那さんと仲良かって。それで紹介してもらって」 1月中旬の上川口港。 友栄丸の向かいに停泊している「福吉丸」。浅野さんの漁師の道はここから始まった。 「最初、まあ言うたら1番下っ端やけん、魚釣るとこまでいかんけんね。カツオを釣るためのエサ運び。それをねぇ、4年くらいやった。下に誰かが入ってきたらええけど、入って来る人がおらんかったけん」 「早く釣りたいなぁ」そんな思いを抱えながら、そうこうしていると後輩が入って来た。 よ ...
今日のうみ(2023年2月2日)
あっという間に2月。 寒い日が続いていたけど、今日はいつもよりちょっとだけあたたかいような気がして、なんとなく浜辺へおりたくなった。 冬の太陽に照らされて波の表面はきらきら輝きを繰り返す。 流れ着いた貝殻に視線を落とすと白くてまあるい何かがある。 「あ、ハスノハカシパン」 「これも砂浜美術館の作品」と、いつか聞いていた噂のやつ。 初めて見つけられて嬉しくて、まだあるかな?なんてうす~い期待で探していたら6つも見つかった。 職場の人にもおすそわけ。今日は何かいいことあるかな。 *うみべのくらしInstagr ...
好きだから、海へ(前編)
「海が好き、船が好き、釣りが好きやけん。 とりあえず、海の上に浮かんじょったらえいろうかぁって」 優しい笑顔で静かに自分の仕事についてそう話すのはカツオ一本釣り船「第八友栄丸」の船頭・浅野伸也さん(42)。 カツオ船の船頭を務めている現在のイメージとは違い喘息持ちで身体の弱かった幼い頃の浅野さん。 「体力つけないかんいうて、母親が無理やり」 小学1年生から”始めさせられた”サッカーで浅野さんはどんどん才能を開花させる。 高校進学時には県外の強豪校へ行くことも考えていたけれど、サッカー協会の関係者に高知に残 ...
今日のうみ(2023年5月8日)
この町のうみべが一年で1番賑わう5月。 たくさんの人が来てくれた「Tシャツアート展」だったけど、 GW後半は雨に降られる日が多かった。 GW明けの月曜日、 雨も上がる予報で「もしかしたら・・・」と浜へ出かけるときらきらした朝日にサーファーさん、そして、まだ片付けられないでいてくれたTシャツたち。 とっても美しい景色に出会えました。 今年もありがとう、Tシャツアート展。
今日のうみ(2023年2月2日)
あっという間に2月。 寒い日が続いていたけど、今日はいつもよりちょっとだけあたたかいような気がして、なんとなく浜辺へおりたくなった。 冬の太陽に照らされて波の表面はきらきら輝きを繰り返す。 流れ着いた貝殻に視線を落とすと白くてまあるい何かがある。 「あ、ハスノハカシパン」 「これも砂浜美術館の作品」と、いつか聞いていた噂のやつ。 初めて見つけられて嬉しくて、まだあるかな?なんてうす~い期待で探していたら6つも見つかった。 職場の人にもおすそわけ。今日は何かいいことあるかな。 *うみべのくらしInstagr ...
今日のうみ(2023年1月25日)
寒い日が続いている。 大寒波の影響でうみべの町にも雪が降る。 翌朝8時半。浜辺へ出かけると、まだ雪が残っている。 ふかふか、足が雪に埋もれるというよりもてくてく、ちょっと凍ったおかげで歩きやすい今日の砂浜。 寒い日がもう少し続きそう。あったかくして、うみべの冬をたのしもう。
今日のうみ(2022年12月15日)
凪。 今日のうみは、波が全く立ってなくて穏やか。波音もしなくて、まさに「凪」っていう感じ。 波がしなやかにゆらゆら揺れていく様子は、見ているだけで心も穏やかに。心の中もフラットになる。 波がさらって綺麗になった砂浜には貝殻がたくさん。 あ、これ、シーカヤックの喜多さんに夏に教えてもらった「バンビ」かも! 見て見て、シーグラス!光に透かしたらもっと綺麗。こっちの緑のも、おひさまと相性いいよ。 今までこんなに気持ちのいい冬のお昼のうみべはあったかな?そんな風に思ってしまう、絶好のうみべ日和。 うみべのくらしの ...
今日のうみ(2022年11月24日)
12月に入り、一気に寒さが増すうみべのまち。 11月まではできたのになぁ。日課の朝日ヨガも、寒すぎて停滞中。 私のヨガの痕跡、のすぐ前にカニさんが穴を掘った痕跡 ヒトとカニの朝活。おはよう、みんな。
今日のうみ(2022年11月8日)
442年振りの皆既月食と惑星食のコラボレーションが見られるというこの日。 暗い松原の中をどきどきしながら抜け、浜辺へと一歩。 月食前の17時過ぎ、まだ高度が低く欠けてもいない綺麗なまんまるお月さまを眺め、海には月の光の道がゆらゆら。 波音が、ざあーっ、ざあーっと聞こえて、うみべの月見らしさを体感する。 よしっ。 めいっぱい癒されたのと、やっぱり夜の浜辺は少し心細くて、月食を撮影しに行こうと浜辺をあとにする。 メインはこれからだけど、この町で見る月夜は、いつだって、美しい。 「322年後」は現実的じゃないけ ...
今日のうみ(2022年10月22日)
いつものうみべからちょっと離れて。今日は伊田の港から出発。 ランニング•••のつもりが、天気が良くって海がとっても綺麗。 止まっては写真を撮り、止まっては動画を撮り、”気合いを入れて”の時間にはならなかったけど、ため息が出るくらい、素敵なキラキラ時間だったな。 ため息?息切れ?あれ、どっちだろう•••
今日のうみ(2022年10月12日)
17時40分仕事を終えてビーチに直行。日没は少し早くなったけど、まだまだ海に入れます。いい波を。
今日のうみ(2022年10月2日)
浜ヨガの朝。うみべの町のヨガスタジオは、潮風が心地良い。 潮が引く間に現れるくっきりとした朝焼けの水鏡も、波で揺れるオレンジ色も、とっても清々しい気持ち。 浜ヨガが終われば浜コーヒーでひと息。気持ちの良い日曜日の朝。
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うみべのくらしびと
その人は飽きる事なく砂浜を歩いていました。その人は岬の雲の流れで天気を当てる事ができました。その人は家族の食べる分だけを海から釣り上げていました。その人は潮風を楽しむようにいつも海を眺めていました。その人が歩いた後にゴミは無くなりました。その人は時々はボードを抱えていました。その人のコーヒーは群を抜いて美味しいと仲間内で話題になりました。その人はとてもゆっくりと丁寧に暮らしていました。その人は料理も上手に作り友人をもてなしていました。贅沢ではないけれど地元の魚や野菜を大事にして楽しんでいました。彼の口ぐせ ...
うみべのくらし、巡る
風の吹く方へ潮の香りのする方へ 波が来て帰るように僕らは浜を西に歩く今日のいい思い出が陽と一緒に沈まないように少し急ぎ足で歩く やがて時は僕らを超えオレンジの光線を残し深い深い藍の海に溶けるそれはまた明日もいい一日の約束の儀式 風の吹く方へ潮の香りのする方へ
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