やさしさに包まれる彼女のカフェ(前編)

小柄で可愛らしい見た目。いつも優しい笑顔と控えめな振る舞い。でも、実はパワフル。 「寝なくていいならもうずっと作っていたいみたいな。おかしなことになってますね」 今年7月末にオープンしたばかり。 古民家をおしゃれに改装して自分がやりたかったカフェ「とりうみ商店」を生まれ育ったこのまちで開業したのは鳥海奈美さん(42)。 開業から2カ月。まだまだ慌ただしい日々が続いているなかでお話を聞かせてもらう。 「営業時間以外はほとんどずっと仕込みで厨房にいますね。寝なくていいならもうずっと作ってたい。ははっははっ」 ...

野鳥の世界へ(後編)

ー前編はこちらからー 【今日はええ天気ですねえ】 「鳥を見ていたらストレスがない」そう話しながら、森さんは数々の野鳥の写真を見せてくれる。 「野鳥初心者」にとっては名前や違いがわからず、一見難しいようにも思うけれど、楽しそうな森さんの説明が一緒だとなんだかぐっと興味がわいてきて鳥の世界に少しだけ入った気になれる。 「カワセミはね、春になるとオスが魚をとってメスに口で渡して食べさせるわけ。求愛給仕いうてね。プロポーズするわけよ。魚の頭側をメスの口にうつすわけ。しっぽから渡したら鱗が当たって痛いろう。これで食 ...

野鳥の世界へ (前編)

【月・日・星の話】 「このコバルトブルーが綺麗やろう。ツキッヒィホシ、ホイホイホイと鳴くがよ」 晴れた日にはほぼ毎日野鳥観察に行くという森富美男さん(72)。 台風の影響で大雨だった取材日。 森さんにとってはあいにくの天気だったかもしれないけれど、自宅の素敵なログハウスでパソコンの画面越しに次々と野鳥の写真を見せてくれた。 高知野鳥の会にも所属し、野鳥観察や野鳥の調査をする森さん。 35年ほど前に由布院の金鱗湖でカワセミを見た時、「きれいやなあ。また見たい」そう思っていた矢先に町内で5~6羽のカワセミを見 ...

まんまるうみべのお月さん

9月10日。 中秋の名月。 中秋は、旧暦で8月15日。今では9月から10月が中秋にあたり、年によって日付は変わる。 昔はこの頃になれば段々と涼しい風が吹き出して虫の声もどこからか聞こえていたのかもしれない。 でも… 今、うみべの町の夏は10月頃まで続くから、「秋の真ん中」と言えるほどまだまだ心地よい風は吹いていない。 それでも、夏が終わり始めたなという気配はどことなく感じるこの頃。 秋は空気が澄んできて、冬よりも月の高さが低いと言われているから平安時代より日本人は月を眺め、和歌を楽しんできたそう。 和歌… ...

苦しくって、楽しい工程 vol.2

浜﨑さんのキルト制作に取材へ行くと釣り具屋のような場所にたどりついた。 「ここかなあ」迷っていると、中から笑顔で手を振ってくれる浜崎さんの姿。 9年前に亡くなった浜﨑さんの旦那さんは自宅の1階で釣り具屋を営んでいたそう。 外観はもちろん、中に入るとその頃の名残りがところどころに見える。 釣り具屋でキルト制作。もちろん、当時の頃のそのままではないけれど、そのミスマッチな感じがたまらなく面白い。 棚の上にはずらっと並んだ焼酎の空き瓶。 「ほとんど毎晩旦那の友だちが来てね。365日のうち350日くらい。釣ってき ...

苦しくって、楽しい工程 vol.1

「色々と考えないかんけん、苦しみやけど楽しみ。あ、ええなとか、自分で納得してね」 34年前からキルトを始めた浜﨑あけみさん(70)。 まだ子どもたちが小さかった頃、キルトをする間は旦那さんが子どもたちの面倒を見てくれていたそう。 「夜なべ言うがは、子どもが寝てからするもんぞ」と旦那さんに言われていたと笑って話す。 浜﨑さんがキルトに夢中になっている様子も家族のあたたかな雰囲気も想像できる。 元々洋裁が好きだった浜﨑さん。 「小さい頃からというかやっぱり昔やけん、母親がなんでも縫って着せてくれよったがもある ...

心躍るうみべの冒険へ(後編)

塩屋の浜。 喜多さんにとってはあたりまえだけど、ここに来るお客さんや移住者から見れば「何て贅沢なんだろう」と目を輝かせるほどの場所。 海も、砂浜も、美しい。 「川があるから、雨が降ると濁ってしまうけど、天気の良い日は綺麗な海が肉眼でわかる。水面から透明な海がのぞけるよ」 シーカヤックの底面にはガラスの窓がついていて漕ぎながら自分の足元で海の様子をうかがうことができるけど、ガラス越しではなくてもわかるくらい透明できらきらと揺れる海の世界。 「イルカはもう4~5年は湾に住み着いているし、もうちょっと沖に行けば ...

心躍るうみべの冒険へ(前編)

ジブリ映画のやさしいお父さん役で出てきそうなくりっとした瞳に口角が上がった朗らかな笑顔の喜多道臣さん(68)。 「二ヒッ」と吹き出しを添えたくなるような愛らしいキャラクターでシーカヤックの案内をしてくれる。 喜多さんが営む「SEA KAYAK 9640」は海の透明度とこじんまりとした浜辺が美しく愛らしい「塩屋の浜」がフィールド。 黒潮町佐賀地域にある塩屋公園の前に広がる海で、海水浴場ではないけれど、貝殻を探す人、散歩をする人、夏には磯遊びを楽しみに子どもたちもやって来る静かな浜辺。 ここで喜多さんがシーカ ...

"Easy Going"を楽しむ宿(後編)

黒潮の家で味わう「何もしないぜいたく」にもうひとつ魅力を加えるのは、女将・上原麗さんの土鍋ご飯。 その名も「おたふく」。 宿泊客などの予約に合わせて数種類の土鍋を使い分けながら季節にあわせた料理を提供してくれる。 湯気が出てきて、火を止めて。 蓋を開けるまでのわくわく。開けた瞬間のときめき。 両親が共働きだった上原さんは小さな頃から料理や手伝いをしていて、「お手伝いしたら褒められるやん。そしたらまたやるやん」と、褒められたらさらにやってしまうという彼女らしいエピソードを追加してくれる。 そんな経験から料理 ...

今日のうみ(2022年7月27日)

午前10時50分夏本番ですね。セミの鳴き声も今がピークです。「チュッチュ、チュッチュ」と鳴くのは何でしょう? サーファーのみなさまへ波のサイズはセットで腹ぐらい。ダンパー気味ですが、きれてるところから乗れれば楽しめそうです。週末はサイズが上がりそうですので、気をつけて楽しんでください。

今日のうみ(2022年6月27日)

関東甲信、東海、九州地方は史上最短の梅雨明け。四国はちょっと置いてけぼり。 でも、うみべのまちだってこんなに晴れてる。 松原のむこうには入道雲が見えて、海ではサーファーが波に乗っていて。 もう、どうみたって、完全に夏模様。 正式な発表は待たなくても、心のなかで勝手に「梅雨明け宣言」しちゃおうか。

今日のうみ(2022年5月4日)

昨日で終わったTシャツアート展。いつもの日常に戻って行く砂浜。 もう少しだけ、余韻に浸りたい。とっても素敵な時間だったから。 5月4日の早朝に出会えた感動的な景色をみんなにも共有。

今日のうみ(2022年4月22日:アースディ)

朝6時のうみべの散歩。 今日はアースデイだって。 サンダルを脱いで波打ち際まで歩いてみようかな。

今日のうみ(2022年4月7日)

20℃を超えるあたたかな春の午後。 海の色も、空の色も元気。 お昼休みに「浜弁」もいいかも。 うみべに持って行くなら何弁当にする?

今日のうみ(2022年4月2日)

早朝5時半。家を出て海へ向かうと浜辺はもう明るくなっていた。 この前まで、同じ時間はあんなに暗かったのに。4月。あっという間に春が来たなぁ。 今日の海は曇っているけれど、間から見えた少しの太陽に感謝。 オレンジ色に染まる波の軌跡に数分見惚れて。さぁ、今日は何をしようかな。

はじめまして

「うみべのくらし」は、私たち、海辺に住む者の暮らしから見える自然・人・地域のゆたかさを発信するウェブマガジン。 「はじめまして」のごあいさつに、まずは私たちがどんな人間なのか、どんな場所に住んでいるのか、そして、どんなことを発信しようとしているのか、ちょっとだけお話させてください。 「私たち」は、四国・高知県の西部にある黒潮町(くろしおちょう)という町に住んでいます。 この町を訪れたことのない方に、わかりやすく説明するとするならば・・・ 人口約1万人。日本一の船団を有する「カツオの一本釣り」が有名で、多く ...

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うみべのくらしびと

その人は飽きる事なく砂浜を歩いていました。その人は岬の雲の流れで天気を当てる事ができました。その人は家族の食べる分だけを海から釣り上げていました。その人は潮風を楽しむようにいつも海を眺めていました。その人が歩いた後にゴミは無くなりました。その人は時々はボードを抱えていました。その人のコーヒーは群を抜いて美味しいと仲間内で話題になりました。その人はとてもゆっくりと丁寧に暮らしていました。その人は料理も上手に作り友人をもてなしていました。贅沢ではないけれど地元の魚や野菜を大事にして楽しんでいました。彼の口ぐせ ...

うみべのくらし、巡る

風の吹く方へ潮の香りのする方へ 波が来て帰るように僕らは浜を西に歩く今日のいい思い出が陽と一緒に沈まないように少し急ぎ足で歩く やがて時は僕らを超えオレンジの光線を残し深い深い藍の海に溶けるそれはまた明日もいい一日の約束の儀式 風の吹く方へ潮の香りのする方へ

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