うみべのいやし

雨降る神社の舞

夏至。

1年で昼の時間が最も長くなる今日、
うみべの神社で行われていたのは
夏至祭の舞。

「観音舞」は、
今日の夏至に合わせて
全国各地、同時刻に行われ、
170名を超える舞手がさまざまな舞い方で
祀らいがおこされたよう。

うみべの「加茂神社」では、
ダンスの指導を長く行っていたという
杉野真弓さんが主宰となり、
15名ほどがこの日の祭りに参加していた。

先週梅雨入りしたばかりの高知は
今日も雨模様。

段々と雨音が強くなる中、
全国それぞれの場所にいる仲間と
オンラインでつながり、
呼吸合わせが始まった。

午前10時。
うみべの神社には、段々と強くなる雨音が響く。

その後、円陣が組まれ、
いよいよ、うみべの神社での舞も始まる。

加茂神社で行われた夏至祭の舞に加わったメンバーが
円陣を組みいよいよ。
雨音が響く境内で静かな舞が始まった。

今回の夏至祭は、
舞によって神様と人がつながり
世界を創造すること、
そして、全国それぞれの場所で
それぞれが創造してみようという企画。
どんな風にやってみても、どこでもいい。

ここで行われた舞には
「歓喜」というテーマが込められていて、
魂の喜びを発信するという思いのもと
静かに、力強く、
その思いが表現された。

「歓喜」をテーマに舞う2人。

主宰者の杉野真弓さんは、
自身もダンスをしながら指導にも携わる中で
日本の踊り、日本古来のエッセンスを
知りたくなり
観音舞を学び始めたという。

「魂の家族みたいな感じ」という
全国から集まったメンバーたちと
観音舞を終えた後には
杉野さんや"家族"の顔に涙も見えた。

本格的な夏が来る前の
じめじめとした季節。

たまたま前日に今日のことを知り、
出かけたいつもの神社で
背筋がすっと伸びるような、
背筋を伸ばしたくなるような瞬間に出会えた。

観音舞を終えた皆さんと加茂神社の神主さん

text Lisa Okamoto

-うみべのいやし