lisa9640

今日のうみ(2022年11月24日)

12月に入り、一気に寒さが増すうみべのまち。 11月まではできたのになぁ。日課の朝日ヨガも、寒すぎて停滞中。 私のヨガの痕跡、のすぐ前にカニさんが穴を掘った痕跡 ヒトとカニの朝活。おはよう、みんな。

夕陽とタイの香りと(後編)

―前編はこちらから― レモングラスやパクチー、ナンプラーの香り。スパイシーでヒリヒリの味、甘酸っぱい味。 ちいさな町ではあまり出会えないタイの匂いに、わくわくする人も多いはず。 タイ料理にはハーブが欠かせない。 「タワンデーン」を始める前から2人は自宅前の田んぼでハーブや野菜を育てている。 「レモングラス、ミント、ホーラパー(タイバジル)、カー(タイ生姜)、ガッパオは今年は失敗しちゃった。皆さんが言う「ガッパオ(ライス)」っていうのはハーブの名前ながよ。あとはバイマックルー(こぶみかんの葉)、パクチーは塩 ...

夕陽とタイの香りと(前編)

「タワンデーン」。タイ語で「夕陽」という意味。 夕陽はもちろん、2階の大きな窓から見えるきらきらとした海が印象的でいつまでもそこに座っていたくなる。 そんなタイ料理と民宿のお店。 経営するのは、旧西土佐村出身の野村広さん(63)とタイ・イサーン地方出身のアモンラット・ポンモントゥリーさん(43)。 タイ出身の奥さんはみんなから「ネンさん」と呼ばれている。 名前に「ネ」という文字はどこにもないから「なんでネンさん?」と聞くと、「特に意味はないです。みんなが呼ぶから」。 わからないけど、「ネンさん、ネンさん」 ...

今日のうみ(2022年11月8日)

442年振りの皆既月食と惑星食のコラボレーションが見られるというこの日。 暗い松原の中をどきどきしながら抜け、浜辺へと一歩。 月食前の17時過ぎ、まだ高度が低く欠けてもいない綺麗なまんまるお月さまを眺め、海には月の光の道がゆらゆら。 波音が、ざあーっ、ざあーっと聞こえて、うみべの月見らしさを体感する。 よしっ。 めいっぱい癒されたのと、やっぱり夜の浜辺は少し心細くて、月食を撮影しに行こうと浜辺をあとにする。 メインはこれからだけど、この町で見る月夜は、いつだって、美しい。 「322年後」は現実的じゃないけ ...

あたたかさ、ぎゅっと(後編)

―前編はこちらから― 「糖度やないで、人脈やで」 スーパーやメディアでも「糖度〇〇の〇〇」なんて糖度の高さを売りにする果物をよく見かける。 それも、ひとつだと思うけど、みかんは単純に糖度が高ければいいものではない。 「まあ、酸味と糖度のバランスがようないと。糖度が高いみかんって、酸味も強いき食べにくい。そのバランスがよくないとね」 もちろん、個人によって味の好みは違って、甘いみかんだって美味しい。 でも、あの時、道の駅で買った「潮風みかん」を食べて昔家族と食べたみかんを思い出したのは、そういうことなのかな ...

あたたかさ、ぎゅっと(前編)

熊野浦。 佐賀の街中から海辺のルートを通りどんどん、どんどん、くねくね道を上って行く。 上り切ると、今度は下っていく。 下り坂が始まれば、両脇に広がるのは、みかん畑。 ここで「森本みかん園」を営むのは森本一洋さん(58)・節子さん(48)夫妻。 一洋さんの祖父の時代から続くみかん畑を父から引き継ぎ、今、夫婦で「潮風みかん」を栽培している。 道の駅で見つけたこのみかんを買い、食べた時、夜のテーブルで家族と一緒に食べたみかんを思い出した―。 「ここまで来てもろうたがやけど、もう作業終わったき、上の畑に行こうか ...

お魚が繋いでくれたご縁(後編)

-前編はこちらから- 漁家民宿おおまちを営む明神好久さんは、73歳にして今もなお現役漁師。 「じいやんとおやじと、3代目か。自分も中学校出て、それからすぐ。学校行きながら「はよ漁師になりたい」思うてた。今でも悔いはない。良かったと思う」 中学卒業後、まだおばちゃんと出会う前からすぐに大型のカツオ船へ乗船しそれから20年間、ほとんどを海の上で過ごした。 「カツオ船におったら四季がないわけよ。エンジン場におった時にはダダダダダダダダダダいう機械音。そんなしよったら、畳の上で寝て、春になったらゆっくり花見をして ...

今日のうみ(2022年10月22日)

いつものうみべからちょっと離れて。今日は伊田の港から出発。 ランニング•••のつもりが、天気が良くって海がとっても綺麗。 止まっては写真を撮り、止まっては動画を撮り、”気合いを入れて”の時間にはならなかったけど、ため息が出るくらい、素敵なキラキラ時間だったな。 ため息?息切れ?あれ、どっちだろう•••

お魚が繋いでくれたご縁(前編)

漁師の家に泊まって、漁師の家のありのままの暮らしを体験する。 2009年当時、町内に7軒あった漁家民宿は今、1軒だけとなった。 「漁家民宿おおまち」は、その最後の1軒。 「両隣も向かいの家も、みーんな漁師よ」。漁師町の一角で、明神好久(73)・妙子(71)夫妻と猫たちが迎えてくれる。 「どいてここを取材しようと思うたがぁ?」なんて不思議そうにしているけど、お母さんが教えてくれる話にはストーリーが詰まりに詰まっている。 町内で漁家民宿が盛り上がったのは2009年。 当時、修学旅行の形態が変わり、観光だけでは ...

やさしさに包まれる彼女のカフェ(後編)

-前編はこちらから- 「そこまですごいはっきりではなくて「できれば」みたいな。まだ子どもも小さいし難しいだろうな、それこそ物件もないしなとか」 協力隊として3年間の任期を終えたらいつか自分の小さなお店を持ちたいななんて思いながらも、はっきりとはしていなかった夢。 それでも、人に話していたぼんやりとした夢をこの夏、実現させた鳥海さん。 「協力隊を卒業してまた違う仕事を探すっていうのも簡単じゃないし、じゃあやっぱり自分でやろうってなったんです」 でも、物件探しが大変。 インターネットなどで空き家を探して見学し ...