うみべのあそび

心躍るうみべの冒険へ(後編)

塩屋の浜。

喜多さんにとってはあたりまえだけど、
ここに来るお客さんや移住者から見れば
「何て贅沢なんだろう」と
目を輝かせるほどの場所。

海も、砂浜も、美しい。

白い砂浜に透明な水が流れる塩屋の浜

「川があるから、雨が降ると濁ってしまうけど、
天気の良い日は綺麗な海が肉眼でわかる。
水面から透明な海がのぞけるよ」

シーカヤックの底面にはガラスの窓がついていて
漕ぎながら自分の足元で
海の様子をうかがうことができるけど、
ガラス越しではなくてもわかるくらい
透明できらきらと揺れる海の世界。

水面から肉眼でわかる砂の模様

「イルカはもう4~5年は
湾に住み着いているし、
もうちょっと沖に行けば
ウミガメにも会えたりする。
ウミガメが息を吸うために
海上に顔を出してたり、
潜る時には、人間が海に飛び込む時のような
「ガバッ」という大きな音がして
びっくりするよ」

漁師の安全な航海や大漁を祈願する
鹿島神社がある鹿島の前を通ったり、
小さな橋の下をくぐったり、
普段行くことはできない場所に
普段見ることはできない生き物たち。

コツをつかめば
そんなに力を入れずに進んでいくことができて、
潮風や磯の香り、交差して行く漁船も含めて
浜辺から眺めているだけでは味わえない
海の日常に出会うことができる。

カヤックで鹿島の近くまで行くと見えてくる鳥居
体力があれば、鹿島の近くにある厳島親水公園の橋の下をくぐることができる。
橋にはクジラのモチーフも施されていて撮影におすすめ。

あっという間の海の探検から帰って来ると、
白く綺麗な砂浜には
貝殻を集める人や散歩をする人の姿がある。

「昨年手術をしてからは
腰が痛くてあまり拾えていないけど、
以前はしょっちゅう拾ってたよ」

この日も体験終了後、貝殻の山の中からお目当てを探す喜多さん

ビーチコーミングが好きな
大月町の友だちの影響で
喜多さんも貝殻拾いを始めたそう。
SEA KAYAK 9640の小屋には、
喜多さんが今まで集めた貝殻が
コレクションのように綺麗に整列している。

お気に入りは「タカラガイ」。

その中でも、「バンビ」と呼ばれる
カノコダカラという貝が好き。

「ほら、こんな風に斑点がたくさんあるろ。
これがバンビ。
100個に1個とかしか拾えない貴重な貝殻で、
浜に貝殻はいっぱいあるけど、
この1個になかなか辿り着かんのよね」

タカラガイ図鑑を開きながら
楽しそうに教えてくれる。

上から5段目が「カノコダカラ」
体験終了後にも数分でタカラガイを見つける喜多さん

次に来たら、またイルカに会えるかな。
ウミガメにも会いたいな。
綺麗だったテーブルサンゴの写真を撮りたいから
カメラの防水ケース、買おうかな。
喜多さんが話す「カノコダカラ」も見つかるかな。

海の冒険は、1回では終わらなくって、
わくわくが延々と溢れ出してくる。
こんなところに、また、
「うみべの幸せ」を見つける。

海の上で、わくわくが溢れ出す

SEA KAYAK 9640」(黒潮町佐賀塩屋公園前)
塩屋の浜から出発するシーカヤックツアーの体験を提供。所要時間約2時間半で、お客さんの体力やコンディションにあわせながら、塩屋の浜や佐賀港、幡多十景「鹿島」の周辺をシーカヤックで案内してもらうことができる。基本体験料5,000円、3日前までに電話または町公式HP内に掲載のQRコードより要予約。(7~8月は当日予約も可能な場合あり)

text Lisa Okamoto

-うみべのあそび