「ガラスをやってる魅力は、あのね、あの炉の中で溶けているガラスってね、飴色になってて。デレェ〜って溶けていく、あれを見てるのがね、綺麗で気持ちいいの。それで、あれを見るためには、自分でガラスを溶かさない限りは見られない。溶けている状態のガラスを見ているのが一番綺麗で」 ガラス作りの道に行くと決めた時、ガラスでなければならない理由はなかったけれど、あれから30年以上の時を経て、ガラスの魅力を話す植木さんの顔には自然と笑みが浮かんでいる。 植木さんのガラス作りは、北海道から始まった。 高知の西の端の温暖な気候 ...